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大林宣彦の病名や余命3カ月から3年の理由はなぜ?治療法は何?

 
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映画監督の大林宣彦さんがお亡くなりになったという訃報が飛び込んできました。

 

2020年8月にステージ4の肺がんで余命3カ月の宣告を受けてからも意欲を失わず、映像づくりに情熱を燃やしてこられました。

 

ステージ4で余命3カ月から3年と長く生きることができた理由はなぜ?でしょうか?

 

治療法は何だったのでしょうか?

 

大林宣彦の病名や余命3カ月から3年の理由はなぜ?治療法は何?というテーマでまとめていきます。

 

 

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大林宣彦監督の病名や余命3カ月から3年の理由はなぜ

 

 

大林信彦監督の病名は肺がんでした。

 

余命3カ月と診断された大林宣彦監督が「抗がん剤が非常に効果があった」と語っていますが、いったいどんな抗がん剤(治療)だったのでしょうか?

 

がんで苦しむ方は多いですから、是非知りたいところですね。

 

大林信彦監督のがん治療法は?

 

当初は医師より余命6カ月とも3か月とも宣告されていた大林宣彦監督・・・

 

しかし、その後は病状が一転し、「余命は未定」となったことを2017年5月11日に明らかにしています。

 

それからさらに時が経ち、2020年4月10日まで延命されました。

 

その理由に大林宣彦監督のがん治療にオプチーボを使用したからではないか?という話があります。

 

オプチーボとは一般名称を「ニボルマブ」と言い、人が本来持っている免疫力を利用してがんを攻撃・退治する免疫チェックポイント阻害剤のことです。

 

2018年にノーベル医学生理学賞を受賞した京都大学高等研究院・本庶佑特別教授の研究を基に開発されたのが、このニボルマブ(商品名がオプジーボ)です。

 

オプチーボは2014年に初めて承認されたとき、対象となるのはメラノーマという皮膚がんだけでした。対象人数が少ないため、薬価がとても高額に設定されれていたのです。

 

その金額は日本人男性の平均体重66キログラムの方が1年間投与した場合、月額約300万円という高額の薬価となっていました。

 

その後、2015年12月にオプチーボは肺がんの治療薬として適用が拡大されます。

 

肺がんの患者数はとても多いため、2017年2月の薬価改定時に当初の半額に引き下げられました。

 

その後も腎細胞がん、頭頸部がん、胃がんなどに適用が広がり、それに応じて薬価も引き下げられたのです。

 

そして現在では月額約91万円までになりました。(実際の患者さんの支払う金額は年齢や所得によって負担割合が異なります)

 

肺がんと診断を受けた2016年8月時点で大林宣彦監督は75歳以上でしたので、通常は1割負担となります。

 

ただし、現役並みの所得者は3割負担となっていますので、現役の映画監督であり、高所得者でもあった大林宣彦監督の場合は、3割負担であった可能性が高いです。

 

そうなると、肺がんと診断された2016年8月から2017年2月の海底までの月額はおよそ300万円X3割負担の90万円、2017年2月からの月額は150万円X3割負担で45万円という計算になります。

 

かなり高い額ですが、大林宣彦監督にとっては、命よりも作品を仕上げることが大切であり、ご家族も医師もそれがわかっていまました。

 

そんな大林宣彦監督にとっては1日でも長くいくることができるのであれば、安いものだと感じていたかもしれませんね。

 

ステージ4までがんが進行していた大林宣彦監督ですが、2017年に公開された「花筐(HANAGATAMI)」の撮影と並行して抗がん剤治療が行われました。

 

そして、この抗がん剤が目覚ましい効果を上げ、監督は順調に撮影や編集作業することができたのです。

 

妻で映画プロデューサーの大林恭子さんは「医学の進歩のおかげで、お薬が効き、奇跡が起きました」とコメントしています。

 

このことからもオプジーボが使用されたのではないかと推測されます。

 

とは言え、4ステージであることが判明した際には、「身体がフワっとなって嬉しくなっちゃって」と、その時の心境を表しており、こういった気持ちの持ちようも延命に関係しているのかもしれません。

 

オプチーボの効果は?

 

 

オブジーポの効果はあのノーベル賞の山中伸弥教授も注目しています。

 

ペニシリンのおかげで感染症が減ったように、オブジーポががん治療の新たな光となるのでは、とまで評しています。

 

私は医療に関して素人であり、詳しい説明は、間違いがあるといけませんので概要のみとさせていただきますが、京都大学名誉教授の本庶佑(ほんじょ たすく)さんはPD-1という分子を発見します。

 

PD-1は、人間が元々持っている免疫細胞の働きである「がん細胞を攻撃する力」を抑えてしまう働きをしていました。(免疫チェックポイント分子と呼びます)

 

つまり、簡略化してお伝えすると、PD-1が増えるとがんになりやすくなり、PD-1を抑えればがんを抑えることができる、ということですね。

 

このPD-1を発見できたことが非常に大きい、と山中伸弥教授は評価しているわけです。

 

そして、このPD-1を抑えて、がん細胞を攻撃する免疫細胞を再活性化させるようにするのがオプジーポ(抗PD-1抗体)なのです。

 

近年流行している抗がん剤としては「分子標的薬」というものもありますが、こちらは特定のがん細胞の増殖に関わる分子にのみ働きかけるものでした。

 

ですが、オプジーポのような免疫細胞の方に作用する治療でしたら、どんな種類のがんだろうが治療に効果的だと考えられていました。

 

とうとうそれが実現した、ということですね。

 

稀少性が高く、また効き目がある方の割合も2、3割程度と、まだまだ課題もありますが、がんが撲滅される日もそう遠くないのかもしれません。

 

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大林宣彦監督の名作選!

 

尾道3部作』が有名ですので、簡単にまとめてご紹介します。

https://twitter.com/minDOrickson/status/1145585863666966528?s=20

 

転校生』は大林宣彦監督による、尾道を舞台にした青春映画の第1作です。


尾道の中学校に転校してきた一美(小林聡美)は、幼なじみの一夫(尾美としのり)と再会。

 

しかしその直後、ふたりは神社の階段から転げ落ち、そのはずみで心と身体が入れ替わってしまう…。

 

大林宣彦監督が故郷・尾道でオールロケを敢行して完成させたジュヴナイル・ファンタジー。

 

ふたりが入れ替わるまでをモノクロで、入れ替わってからはカラーで描き分け、また8ミリ映像も効果的に挿入しながら、古き良き町・尾道を魅力的に活写しています。

 

新海監督の『君の名は』とストーリーが似ており、比べられることもありますが、ストーリーは別ものです。

 

 

時をかける少女』は、この時代でとても流行っていた作家・筒井康隆さんの小説を、大林宣彦監督が映画化したファンタジー。

 

ある土曜日の放課後、実験室で不思議なラベンダーの香りをかいで失神した、高校生の芳山和子。

 

その日から、奇妙なタイムスリップ現象に襲われていきます。

 

角川映画の秘蔵っ子、原田知世さんの記念すべき初主演映画として、今も語り継がれている名作SF作品でです。

 

原田さんをはじめとする若者たちの初々しい演技が、さまざまなトリック映像と巧みにマッチし、思春期の清純な気持ちを映しだす。まさに大林マジックの真骨頂ともいえる作品です。

 

 

尾道3部作の第3作は『さびしんぼう』です。

 

高校生のヒロキは、ひそかに思いを寄せる美少女に「さびしんぼう」と名づけ、いつも遠くから眺めていた。そんな彼のもとに、ある日突然「さびしんぼう」と名のるピエロ姿の少女が現れ、次々と騒動をまき起こしていきます。


主演は冨田靖子さん、相手役には尾美としのりさんを起用。藤田弓子さん、樹木希林さん、小林稔侍さんらが脇を固めています。

 

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まとめ

 

昭和史と平成と令和の3時代に渡って映画と感動を提供してくれた大林信彦監督がお亡くなりになったのは残念なことです。

 

大林宣彦の病名や余命3カ月から3年の理由はなぜ?治療法は何?というテーマでまとめてきまいた。

 

がんでお亡くなりになり、余命三カ月から数年生きたその理由や、治療でオプチーボを使っていること、そのオプチーモの高さや効果についてお話しし、最後に大林宣彦監督を偲んで尾道3部作をご紹介しました。

 

ご冥福をお祈りします。

 

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